メキシコ・リビエラ・マヤ旅行(2020年2月21日)

2年に一度の桜楓会海外旅行で、今回のメキシコのリビエラ・マヤに行ってきました。総勢15名で2月21日(金)の夜、11時10分発のウエスト・ジェットで、バンクーバー国際空港を順調に出発しました。翌朝8時頃、カンクン国際空港に無事到着。時差は3時間、アメリカ東部時間と同じです。8年前のカンクン空港より随分明るく広くなっていて、入国も今回は時間帯のこともありますが、全く待つこともなく非常にスムーズでした。
出迎えのバスに乗り宿泊先であるDreams Pueruto Adventuras Resort & Spaホテルに向かいましたが、他のホテルの客も数名乗っていたため、3ヶ所ほど他のホテルに寄り道し、1時間半も掛かってやっと目的のホテルに到着しました。しかもチェックインが午後3時なので、荷物を預け、ホテルの見学と食事を先にすることになりました。今回のメキシコ旅行で、夜の出発は楽だと思っておりましたが、着いてからチェックインまでの間、いい時間の過ごし方がなかったので、今後の検討事項だと思いました。
ホテルの建物や部屋、従業員の接客態度はまずまずでしたが、中の設備は蛇口のお湯と水の表示が逆になっていたり、排水がうまく流れなかったり、バスタブが無い部屋だったりと色々問題が有りましたが、アスタ・マニャーナの国、直ぐにすべてが改善されるわけでもないので、なんとか我慢できる範囲で妥協しました。夜は全員でシーフードレストランに集まり、ディナーをいただきました。味は申し分ありませんでした。
翌、日曜日はゴルフ組と観光組に分かれ、ゴルフ組はホテル横の9ホールのプエルト・アベントゥーラス・ゴルフ場で2ラウンドしました。プレイ・フィーの中には、電動カート、クラブセット、ボールなどすべて含まれていましたが、貸しクラブにはガッカリ。コースもあまり良くありませんでしたが、楽しむことはできました。
月曜日はリビエラ・マヤの南にあるトゥルム遺跡に行きました。マヤ文明末期13〜15世紀に栄えた城郭都市の遺跡で、ユカタン半島の貿易港として栄えたところです。南北約400m×東西170mもある、二つの神殿、フレスコ画の宮殿、見張り台などの建物があるかなり広い遺跡で、カリブ海を見下ろす絶景の場所にありました。数多くのイグアナや、南国の珍しい動物や鳥があちこちに見られ、皆さん一斉に写真を撮られていました。観光客で賑わっていましたが、新型コロナウイルスのせいか東洋系の観光客は私達を除いてほとんど見当たらなかったのには驚きでした。
トゥルム遺跡の見学とショッピングをした後は、この遺跡の近くのサック・アクトゥンにある鍾乳洞に向かいました。ユカタン半島全体が大昔、サンゴ礁の隆起により出来たので地上にはほとんど川が無く、その代わりに地下に流れる川がたくさんあるそうです。所々にその川の顔を出しているがセノーテ(天然井戸)で、鍾乳洞にもつながっています。私達の行った鍾乳洞は、乾季のせいか水はあまり無く乾燥していましたが、様々な形をした鍾乳石や、天井から長く伸びて、さらに地下に潜り込んでいく木の根っこの間をヘルメットを被った頭をあちこちにコツンコツンぶつけながら、暗がりで滑らないように注意してそろそろ歩いて見学しました。鍾乳洞を出たところには手足の異常に長い猿や、昼寝をしている猪の群れがいましたが、かなりの悪臭でした。
帰り道、プンタ・べナード(鹿の岬)で綺麗なカリブ海を眺めながら遅めのバッフェ昼食をとり、ゆっくりくつろぎました。
火曜日はショッピング街のプラヤ・デル・カルメンに向かいましたが、ホテルの無料サービスのバスだと喜んで利用したため、最初に止まったところの観光客目当ての(昔のOKギフトショップを大きくしたような)高級土産物店でした。時計、貴金属、革製品など高級そうな品々が並び、多くのセールスパーソンが、手ぐすを引いて待ち構えていました。「こんな所じゃなく早くプラヤ・デル・カルメンに行きたい。」と文句を言いましたが、「こちらもガソリンを使い社員を雇ってやっているのだから。」と言い返され、仕方なく、しばらくショッピングすることになりました。次に案内された隣接する建物は、ここも各種テキーラと雑貨を専門に売っている店でした。試飲もできましたが、そこも早々に切り上げて、やっとプラヤ・デル・カルメンに向かうことができました。
プラヤ・デル・カルメンはカンクンやリビエラ・マヤ地区では一番洒落たショッピング街で、観光客向けのブティックや土産物店、レストラン、ホテルが沢山あり、ウィンドウ・ショッピングだけでも十分楽しめるところで、皆さん三々五々ショッピングやランチをされていました。夜は又ホテルに帰ってイタリアン・レストランの食事を楽しみましたが、そこからは、カリブ海は波が打ち寄せ、波しぶきがかかるようなギリギリのところにある東屋(あずまや)で結婚式を挙げているのが見えました。ほぼ毎日結婚式が挙げられていましたので、結構人気スポットのようでした。
翌日からは各自、自由行動で、皆さん好きなところに出かけたり、海岸やプールのそばでのんびりしたり、プールエクササイズを見たり、イルカのショーを観たりしました。
このホテルに6ケ所あるレストランの一つが日本食レストランでした。元々あまり期待はしていませんでしたが、予想通り日本酒も含め全く話にならないものでした。日本食の繊細さは、なかなか他国の人には理解されないのだなと改めて実感いたしました。このホテルの他のレストランの味はほぼ合格でしたが。
こちらの水や氷には十分注意して食事をしていましたが、残念ながら5人の方が、下痢や嘔吐の症状が出てしまいました。日本の正露丸でも全く利かなかったのですが、幸いなことに井上さんが持参されていた海外で有効な下痢止め薬イモジウム(塩酸ロペラミド)で直ぐ緩和する事ができました。海外旅行では強力な下痢止めを持参することが常識との事で、何歳になっても勉強になる事がたくさんあると実感しました。
1週間はあっという間で、金曜日の午後ホテルを後にし、カンクン空港に向かいました。出国には国によって少しずつやり方が違うので、戸惑う事が多く、スムーズにチェックインする人、引っかかる人それぞれでしたが、なんとか全員無事チェックイン完了しカンクン 空港を出発する事ができました。
大きなトラブルもなく、無事バンクーバー空港に到着したと安心しましたが、今度は入国手続きをするコンピュータ―がシャットダウン中で大混乱。昔よく書いた事のある入国申請書を久しぶりに書かされ、ロングラインアップをして、平均年齢76歳のグループはやっと入国する事が出来て、ほっとしました。各自荷物をピックアップして、それぞれ無事帰路に着く事ができました。
カナダで新型コロナバイルスが蔓延し、海外からの帰国者は全員2週間自宅待機するなんて事が考えも及ばなかった時期だったので、「終わり良ければ、全て良し!」と最後の幸運に感謝した次第です。
(記:大西眞雄役員)