鹿児島県南九州市知覧町

薩摩の小京都と呼ばれている鹿児島県南九州市の知覧町をご紹介します。ここは江戸時代には島津氏の傍流、佐多島津氏による統治が行われました。亨保年間に島津久峰の統治下で、外敵からの防御を兼ねた上級武士の武家屋敷が多く築かれました。その辺り一帯が現在では武家屋敷通りと呼ばれ、主屋及び庭園が国の「重要伝統的建造物群保存地区」に、佐多直忠氏庭園など7庭園は国の「名勝」に指定されています。道路に面して設けられた石垣や生け垣が美しく見事な風景を作っています。
またここ知覧町には 1941 年に陸軍知覧飛行場が作られ、太平洋戦争末期の沖縄戦では本土最南端の特別攻 撃隊の出撃地となりました。そのような歴史から太平洋戦争末期の特攻作戦に関する資料を展示した知覧特 攻平和会館があります。この特攻平和会館は、その当時、人類史上類のない、爆装した飛行機もろとも敵艦 に体当たりした陸軍特攻隊員の遺影、遺品、記録等、貴重な資料を保存展示してあります。当時の状況を後 世に正しく伝え、世界平和に寄与するものとして人々の心に訴えかけます。
知覧はお茶の名産地としても有名です。温暖で日照条件に恵まれた立地を活かし、町をあげてお茶の生産を 推進しました。そうして作られた良質の茶葉は全国で高い評価を受けています。
南九州市知覧観光協会のサイト http://www.chiran-navi.com/ck_index.html