京都亀岡市

この一年をとおして掲載してきた日本の小京都・城下町シリーズは今月で終わります。そこで最終回は京都の奥座敷とも呼ばれる亀岡市をご紹介したいと思います。亀岡市は京都から電車で約一時間。その昔、保津川周辺に大豪族がいたとみられており、そのため愛宕神社や出雲大神宮など重要な寺社が現在も多く残っています。安土桃山時代には明智光秀が丹波亀山城を築いて城下町を作り、その後、豊臣や徳川の時代にも豊臣秀勝や小早川秀秋などの武将が配置され、京都の西北の入り口として重要視されました。明治二年には三重県亀山市との混同を避けるため亀山から亀岡へと改称されました。
お薦め観光スポットとして有名なのは豪快な保津川の川下り。また山陰本線の旧線を使った嵯峨野トロッコ列車はトロッコ亀岡駅までの7.3キロを 25 分かけて走り、風光明媚な景色を楽しめます。
亀岡市の中心から 7 キロ入った静かな山間には天然ラジウム温泉の「湯の花温泉」があります。今から 40 年前にジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻が滞在したこともある、しっ とりとひなびた温泉です。
意外と知られていませんが亀岡市は時代劇を中心とした映画やドラマの撮影によく使われています。主な作 品としては「羅生門」から始まって「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」「遠山の金さん」朝の連 ドラの「ちりとてちん」「芋たこなんきん」などなど。時代劇撮影にも登場する自然たっぷりな景色とゆっ
たりとした癒しの時間をあじわいに、京都からぶらりと亀岡へ足を延ばしてみませんか? 詳しくはこちらをご覧ください。→亀岡市観光協会ホームページ http://www.kameoka.info/