印象派を代表するフランスの画家クロード・モネをご紹介いたします。1840 年パリに生まれたモネは家庭の経済的理由から幼少時にノルマンディー地方へと引っ越します。若い頃から画才のあったモネは父親の反対を押し切って 1859 年に単身パリへ戻り本格的に絵の勉強を始めます。
1867 年、恋人カミーユとの間にジャンが生まれたことにより結婚し、多くの絵を残しましたが、反面、経済的に行き詰ったモネはセーヌ川に身を投げて自殺を図ろうとしたこともありました。そのような生活苦の中でも素晴らしい作品をどんどん生み出し、またピサロやシスレー、ルノワールなど、のちに印象派と呼ばれる画家達との交流も始まります。
1870 年に普仏戦争が始まり、徴兵を避けるためロンドンへ逃れ、そこで後年モネを成功へと導いた画商のポール・デュラン=リュリエと知り合います。その後フランスに戻ってきたモネはパリ北西のアルジャン・トゥイユに居を構えて多くの風景画を描きました。
1874 年、画家仲間で「芸術家、画家、彫刻家、版画家その他による匿名協会」を結成して展覧会を開き、 この団体がのちの印象派と呼ばれるようになります。1879 年に次男を出産したばかりの妻を病気で亡くし ます。たびたび引っ越しや旅行を繰り返したモネですが、人生後半にはパリの西約 80 キロに位置するジヴ ェルニーに落ち着きました。そして自宅の庭を拡張造成して池を作り、あの有名な「睡蓮」の作品を多く描 きました。
■クロード・モネ(Claude Monet) 生没年:1840 年 11 月 14 日- 1926 年 12 月 5 日 作品タイトル:「日傘を差す女/ Woman with a Parasol - Madame Monet and Her Son 」1875 年製作 ナショナル・ギャラリー(ワシントン D.C.)所蔵作品
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