False Creek in Winter

私は元はと言えば、建築家であり美術教育は受けていません。
10年位前にエドモントンのコミュニティセンターで始めた水彩画基礎教育をバンクーバーでのリタイア人生で満足出来る段階まで達成しようとフォーカスしている次第です。バンクーバーに帰って来た翌年2014年頃からは市内周辺を繁く歩き周りスケッチをしながら40年間近く離れている間に想像を絶する変化を成したバンクーバーを楽しんでいます。
小雨降る曇り空の続くバンクーバーは冬とはいえ、氷で凍てつくエドモントンの長い冬とは比較出来ない気象環境です。屋外でのスケッチも写生も一年中出来るのです。
ある日、フォールスクリーク沿いのシーウオールを歩いていた時、夏を焦がれ待つ水上住宅地区の中にきらめく真っ白なヨットの船尾を見つけました。その持ち主はきっと毎日ヨットを磨いていたのでしょう。更に、その前を一艘の6人乗り競艇が練習中で通過しました。よく見ると高齢者らしき人々が練習用フロートを付けてオールを漕いでいるのです。
この情景が非常に印象的でこの絵が構成されました。
絵の題は「Fales Creek in Winter」で、2017年ランドスケープ(風景画)展覧会で入賞し、佳作賞を受けました。カナダアーティスト連盟(略称FCA;Federation of Canadian Artists.)主催でこの絵の真ん中に描かれている緑色の建物です。グランビルアイランドに在るFCAの持つフェデレーション・ギャラリーでは年間通して会員の為に色々な展覧会が催されています。
2020年4月21日の冬は既に過ぎましたが、コロナウイルス危機感の今日、長い戦いに勝つ日が待ち遠しいものです。

「False Creek in Winter」19”x27” (480 mm x 690mm) 水彩紙