ポール・ゴーギャン

後期印象派の画家ポール・ゴーギャンは1848年パリに生まれ、幼少期をペルーで育ちました。若い頃は船員をし、その後株式仲買人として11年間働き成功を収めます。と、同時に余暇には絵を描くようになりました。1882年の株の暴落により生活も困窮し、結婚生活も破綻へと向かい、ゴーギャンは絵を描きながら一人で放浪生活を始めます。そして南仏のアルルで絵を描いていたゴッホのもとを訪れ共同生活を始めますが、結局それも画家同士の感情のもつれから上手くいかず、ゴッホが自分の耳を切り落とすという惨事を引き起こしてしまいました。ゴッホは病院に収容され、ゴーギャンはアルルを離れ、数年後に旧フランス領タヒチへと旅立ちます。そして1903年に急死するまで、かの地で貧困生活の中、多くの作品を残しました。享年54歳。最近では2015年に彼の「Nafea Faa Ipoipo」という作品が360億円で落札されました。
■ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)生没年:1848年6月7日-1903年5月8日
 作品タイトル「タヒチの女(浜辺にて)/Tahitian Women on the Beach」1891年製作
 パリ・オルセー美術館所蔵