バラード・インレット

人々が懸命にコロナ伝染病と戦っているうちに、バンクーバは気が付くと季節がすっかり進み、すでに初夏に来ていましたので、大急ぎで春先の代表的な眺望を見ながらバンクーバーの素晴らしさを鑑賞することに致します。
 早春2月クイーンエリザベス・パークの丘の上にあるブローデル植物園の辺りからバラード入江を眼下に望み描きました。私が立ってイーゼルに向かって懸命に描いていたら、小学生らしき男の子がずっとそばで見ていて質問した事は「ただ一本の筆で描くんだね?」と頷いていたのでした。この子は水彩画がかなり解った子だなと驚きました。僕はモップと呼ばれる太い丸筆が好きなので往々筆など変えず一気に描き上げる事が多いのです。正面はマウントセイモアでしょう。ノースバンクーバーが入江の対岸に見え、素晴らしい春の空気を感じます。ダウンタウンのシャングリラが辛うじて左手に見えます。

「バラード・インレット」 (バンクーバー カナダ)   水彩画  180 mm x 280 mm.   

花見で賑わう白妙並木。(スタンレーパーク)

白妙桜辺りのムード

冬の枝の時期を強調したスタディ