クーガ・アニーのガーデン、ボートベイスン、バンクーバーアイランド

バンクーバーアイランド、カナダの西の果て、無数のリアス海岸の変化に富む太古の地形や長い砂浜海岸線で有名なパシフィックリム国立公園。7日間掛け食糧・テントを担いで歩き抜くバックパック・ハイキングトレイルなど興味に尽きない地域である。太平洋の水平線上で見る夕日や巨大な白い波頭など大きなインパクトを貰える感動の地である。
ジョージア海峡に面し鮭釣りで有名なキャンベルリバー市から約2時間西にドライブするとゴールド・リバーという製材や鮭釣り観光の村がある。此処からは谷間を飛行機で飛び陸上アクセスはない僻地に到着する。ご存知の鯨観光地トッフィーノ村からも同じく飛行機か、もしくは4、5時間の小舟の旅で行ける。
兎に角、この地に初期の勇敢な開拓者が入り原生林を自力で開き水も電気もない自活生活をしながら花種栽培のガーデンを作った。島は当時ネイティブカナダディアンが海産資源に頼り住んでいたのみであり、クーガや熊などの野生動物が縦横に生息していた危険な未開地であった。英国人家族が入り暖寒流がぶつかる太平洋のユニークな地点でもあり大陸内部などより温暖な特徴があり花種(特に英国から持って来たダリアの花の種を売り物にしていた。)の通信販売を始めたらしい。当時はカナダ政府も開拓者の依頼を認め郵便局を家に設定してくれたという。
又、獰猛なクーガを仕留めたら一匹毎に賞金を払って呉れた。それで此処の女主人は何時もライフル銃を抱えて菜園にいた。この女主人一人の手で打ちとめた数があまりに多かったのでクーガ・アニーと呼ばれた事でこの歴史的なガーデンはクーガ・アニーズガーデンと名付けられ今に残っている。
アニーの最終期を助けた後、当地を購入した友人とパートナーが現在このガーデンを保存継承している。我々は運よく今夏2度目の訪問がかなった。今回はこのような僻地でこそソーシャル・ディスタンスは守っていました。
参考注記:
Margaret Horsfield 著による「Cougar Annie’s Garden」 は1999 年に出版されて賞をもらっている。
Boat Basin Foundation: www.cougarannie.com 

Landscape Exhibition に出展

現場写生水彩画:朝のへスクイアット湾(Morning at Hesquiat Harbour)(2016年9月) 

19”x27” (480mm x 690mm)  アーチス水彩紙使用。

グランビルアインドのフェデレイション画廊に於けるF C A 2020

クーガ・アニーたちが住んでいた家。カナダポストのドア枠に赤色ペイントが残っている。
現場写生水彩画(2020年8月) アーチス水彩紙:10“x14” (260mm x 360mm)