昨年の好評に引き続き、3 月 22 日に日系センターにおいて趣味の教養講座「有機肥料で育てる健康野菜と花壇」(講師:松尾健一役員・山浦さん)と、「桜楓会バザール」が、22 名の会員と会友の参加のもと開催されました。
まず最初は山浦講師による盆栽のお話から始まりました。盆栽の発祥の地は中国ですが、豊富で繊細で色とりどりの木々の多い日本の環境で発達し、極限まで自然な形に育てるアート化した盆栽は、現在では世界中で人気があり 広まっているとの事。不等辺三角形の形が主で、それにするには鉢の中の根の張らせ方、風通しよく日光もよく入る枝の伸ばし方切り方、奥行きの出し方、土の良し悪し等、短時間の間に質問も受けながら、簡潔に楽しく講義が進みました。
次に、松尾健一講師による野菜や、花を育てるための有機肥料 EM の話に移りました。EM とは有機微生物細菌の塊が入った溶液のこと事ですが、この溶液で「ぼかし」を作り、それで生ゴミを有機肥料に変えて効率よく有機栽培ができ、またこのぼかしを直接撒いても土を改良する事ができると云うものです。このぼかし作りの実演があり、米ぬか 5〜6キロに対し、1500CC のボトルに 15cc の EM と 15ccの糖蜜を入れて作った 100 倍液を丁寧に混ぜて作っていきます。これをビニール袋に詰め空気を十分抜き真空状態にして常温で 1〜2 週間置いておくと、ぼかしが完成します。出席者の中から希望者の方々には、出来たてのぼかしと、松尾さんが既に自宅で作って持って来てくださったぼかしが無料で配られました。
講演の後は、皆さんが持ち寄られた品々を販売するバザー、名付けて「桜楓会バザール」が行われました。今回は初めての試みでしたし、参加も少人数でしたが、皆さん好みのものを購入され、売り上げは 12 点で$57 でした。半額を出品者に、残りの半額を桜楓会への寄付とさせて頂きました。
(報告:大西眞雄役員)
0コメント