5 月 29 日
毎日の身近で大事なテーマなので約 30 名の参加者が熱心に講演を聴き好評でした。
講師の田中朝絵医師には、通常病気の話(高血圧・糖尿病など諸病の予防、治療など)で桜楓会はじめ日系社会全体でお世話になっていますが、今回は毎日食べている食品材料そのものを理解しておこうと、会ではこの方面に詳しい田中先生にお願いしたものです。参加者にご家庭で食べている食品のラベルを持参してもらい、22 ページに及ぶ和文入り英文資料も全員に配布され、それらを見ながらの勉強会となりました。
田中先生によると、カナダでは生鮮食品(肉、魚、野菜など)以外の加工食品、食材、パッケージ食品の全てに食品ラベルを Nutrition Facts として付けることを 2005 年から国民の健康を守るために、全てのカナダ食品製造業者、食品輸入業者に対しカナダ連邦政府が法令義務化したので、その内容を理解することはとても大事ですと冒頭で説明がありました。
ラベルにはその食品の一定量(例えばパンの1片、1 個当り、グラム量など)について、と一番上に書いてある(そのパッケージ全部の量が対象ではないことに先ず注意!)。
その一定量に関して、カロリー数が表示されている。
栄養素量 Ingredient List が表示されている(通常g)。
重さを基準に、多いものの順番に掲載している。
化学調味料とか食紅とかアレルギー引き起こすもの入っていないか、注意。
果糖(Fructose)はお腹を空かせるので肥らせ、心臓病や糖尿病の原因となる。
砂糖摂取量は 1 日あたり、女性で 20g、男性で 36g、子供で 12gが目安となる。
蛋白質は女性で 46g、男性で 56gが目安となる。
同じシリアルを食べるのでも、食品により含有成分量が違うので賢く選ぶ。
チーズも部分スキムのものは脂肪が少ない。
理想的 1 日摂取栄養必要量% Daily Value が含まれるか、が表示されている。
5%-15%が望ましく、5%以下は不足、15%以上は摂り過ぎとなる。
繊維、ビタミン、カルシウム、鉄分の含まれるものを選ぶ。
飽和脂肪酸(trans fats)、コレステロール、塩、砂糖は少ないものを選ぶ。
栄養要点(Nutrition Claim) はオプションなので記載は食品メーカの選択であるが、
例えば、繊維摂取源として好適 (good source of fiber など)、健康要点(Health Claim)もオプションであるが表示されているものが好ましい。
例えば、健康ダイエットに好適(A healthy diet など)も参考になる。
もし病気のリスクを下げたいなら 4 つの言葉に注目。
1・Free:含まれない。 例えば sodium free(塩分ゼロ)など。
2・Low:少ない。例えば low fat (低脂肪)など。
3・Reduced:他食品に較べ 25%以上減らしている。例えば reduced in calories など。
4・Light:他食品に較べ 25%以下であるが減らしている。例えば reduced in calories など。
さあ皆さん、明日から食べ物を買うときには、価格だけを見るのではなく、必ずフードラベルにご留意ください。
食品材料は貴方の健康管理の基本です。
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