講演会:キリマンジャロ(5896m)に登る

4 月 4 日JTBで開催 講師・マイク平田さん
ドラゴンボートクラブメンバー、マイク平田さんに松永安己さんが加わり日本人 2 名を含め 14 名がキリマンジャロを平均年齢 65 歳が登る計画を地元のCTVで放映インタビューを受ける。1 月 31 日 Vancouver を離陸、登山者 14 名とガイド4名、コック 2 名、ポーター29名
合計 49 名のキャラバン隊を結成、2 月 4 日山頂を目在して出発。
キリマンジャロはタンザニアの北東部にある山で、標高5895m、独立峰としては世界一の高さある。
一番の心配は高山病でダイアモックス(高山病対策薬)等を各自持参出発の緊張感が脳裏を走る。
出発前のミーティングでチーフガイドより全員山頂に到達させるので安心して着いて来るように何度も言われる。ポーターとコックは各自20Kgの荷物を担ぎ(頭に載せる)先行する。
途中のドライブで目指すキリマンジャロが見えてきた興奮の歓喜に満ちている。
森林を抜け 1700m半ズボン 30 度以上の気温で汗ばむ。途中、猛スピードでストレッチャーを担いだポーターが降りてくる怪我人か高山病か心配である。
山小屋に着くと我々の部屋にドイツ人が来てどこか寝床を探している、途中で体調不良で下山して来た様子何とか寝床を確保、世界中の登山者が一同に会し和やかな一夜を過す。
翌日は 3000m高山植物も小さくなって来た、行き交う登山者と JANBO と声を交わし全員元気で足並みも軽い。
3726m(富士山の高さ)で一泊(外のトイレは寒さで行けず室内のバケツで用を足す(男女共同)睡眠不足。3 日目の 4047mでは高山病対策で近郊の山で体を慣らし山頂を目指す。
4 日目の 4750mの山小屋で仮眠、3:30Pmに起床、頭にライトを付けた装備、手袋、靴下は 2 枚履き夜行行進の準備、ここからはポーターがマンツマンで付く、-10度の気温、頂上まで 7 時間の強行軍、ここで高山病の薬を飲む、手が痺れ来るこれは副作用か?長い道のり寒さと睡眠不足頭はふらふら、時々ポーターが顔色を見ては背中を叩きスロー、スローと声を掛ける、カメラをぶら下げているがシャッターを押す余裕無し。5708mに到着、満月が迎えてくれた。更に 2 時間半のピークに挑戦、クレーターを外すと谷底で厳しい、5895mの頂上到達、気分爽快、やっと写真を撮り達成感で満ち溢れ、生涯で一番の幸せを感じた瞬間であった。
疲れで長居は禁物、下山が待っている、次々に仲間が登って来る 14 名中 2 名が脱落、預かった Coquitlam 市の旗を広げ写真に収め、後日市より感謝状を授与。
下山は 18 時間の長旅、足にマメが出来る人も有り 27kmを 8 時間かける。6 日間風呂、シャワー、ひげも剃らずほこりで真っ黒、ホテルでシャワーを浴びた時はやっと生きている実感でした。
参加者 40 名はスライドを観ながらキリマンジャロを一緒に制覇した様に堪能した講演会でした。(報告;山下)