健康講座「肺の病気に関する基礎知識と肺気腫」

去る9 月22 日(木)バンクーバーのイタリア文化センターにて、行われました。初めての開催場所でしたが、講演会・懇親会共に多数の方々にご参加頂きました。


健康講座:

61 名の会員・会友が参加しました。講師の栗原先生は、プロジェクターを使用しながら肺に関する基礎知識から始まり、実際の肺の手術の様子も動画で紹介されました。特に、標準的な喫煙者の肺でも外側にはタール分が沈着して黒い斑点となって覆っている様には、喫煙の害を強く印象付けられました。又、標準的な喫煙者の場合、禁煙を始めても肺の機能が喫煙前の状態に戻るには、10 数年を要するとのことでした。


                 講演中の栗原先生

講演内容

講師は、日産厚生会玉川病院・気胸センター長、呼吸器外 科部長で肺の専門医、栗原正利先生です。高齢者に多い肺 の病気についての講演です。栗原先生は、NHKきょうの 健康にも出演し、年間300回の手術をされる現役の医師で 肺の第一人者です。

最初にどんな病気でも役に立つ基礎知識で肺の病気も理解 でき、その後に肺気腫についての解説。 肺はカリフラワー状で、その末端はスポンジのようにきめ 細かい穴が開いた構造です。肺の気腫化とは肺の末梢部分 の気道が何らかの原因で閉塞を起こし、空気の流入が流出 より多くなり、空気が蓄積してしまう現象をさします。そ のため呼吸困難や咳、痰の症状が出現します。 肺気腫は肺の加齢現象の一つであり、誰でも年令と共に肺 の働きを悪化させるだけでなく、癌や肺感染症の原因とし ても大きな問題となっています。 講演内容 1、肺の構造、2、肺の働き、3、肺の症状、4、肺の検 査、5、肺気腫とは何か、6、治療法と予防法。