去る5月2日(水)、7日間の第2回桜楓会
アラスカクルーズの旅が始まりました。
船はアイランド・プリンセス号、全長 294m、
総排水量9万2千トン、16 層の豪華客船で
す。今シーズン最初のアラスカクルーズ船
はほぼ満員で、乗客約 2300 人、クル−810
ニュースレター
5月号
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人とのことでした。
2日の午後 12 時過、桜楓会メンバーはスムーズに乗船ができましたので、出港前から 14 階のバッフェレス
トランで、昼食を摂る事ができ、クルーズ気分が盛り上がりました。各自船室に帰ってくつろいでいる時に、
船は約45分遅れの5時15分にカナダプレイスの港を出航し、ライオンズゲートの橋の下をゆっくりと抜け、
ジョージア海峡に入りました。最初の停泊地である約 1400 キロ北のアラスカの首都ジュノーに向け、43 時
間の船旅です。乗客もクルーも世界各地から来ている様で、お国言葉と訛りのある英語が氾濫。まさに地球
そのものを小さくした雰囲気でした。ジュノーまではほぼ内海の中を航行して行きますので、ほとんど揺れ
ることはなく快適な船旅となりました。夕食は6階のレストランで、我々グループの席は決まっており、私
達は早番の5時 15 分からでした。遅番は7時 30 からで2交代制です。3コースディナーですが、毎日少し
ずつメニューが変わり飽きることはありません。ただしお酒類は有料。味は濃いめでしたが、毎日おいしく
いただけました。2回のフォーマルな服装での食事の日がありましたが、厳しいものではなく、カジュアル
のものでも OK でした。
初日の夜は私達のグループの船室でバスルームの水が溢れだすというハプニンがありました。客室はほぼ満
席で替えの空室が無いとの事で、翌朝3〜4時間で床の乾燥、絨毯の張り替えがされ、少し気分が削がれま
したが事なきを得る事が出来ました。
最初の寄港地ジュノーには4日の正午前に到着、早速下船された皆さんは、それぞれ希望の観光地に向かわ
れました。生憎雨が降り出し肌寒くなりましたが私達は観光バスに乗り、サーモンハッチェリーや、森林の
中に大木が逆さまに建てられ、根っ子の部分に花が飾られているグレイシャーパーク内を一周した後、最後
に氷河が流れ込んでいるメンデンホール・グレイシャーでクルーズ最初の氷河を見ることが出来ました。
翌日は 19 世紀末のゴールドラッシュの名残が感じられる町、スキャグウェイです。雨は上がり気温も 14〜
5度までなりましたが、かなりの風でした。雨の多いこのエリアでは最も雨の少ない街とのことでした。船
着場のすぐ前から出ている観光列車に乗ってカナダ・ユーコン州まで遠出し、素晴らしい景色と渓谷を堪能
されたグループ、西部劇の映画のセットの様な街を散策するグループなど、皆さんそれぞれ楽しまれていま
した。
4日目は、クルーズのハイライト、氷河が目の前で海に崩れ落ちるグレイシャーベイに向かいました。どん
どん後退していっている氷河ですが、現在はマージェリー氷河の先端が素晴らしい見ものでした。晴天の下、
まるで目の前でカミナリが落ちたかの様な大音響で氷河が落下していきました。またその音が周囲の山々に
反響しスリル満点で素晴らしい光景でした。次に寄ったジョンホプキンス湾の氷河は、マージェリー氷河を
見た後なので、あまり感激はありませんでした。
航海の安全の為、海峡に詳しいパイロットや、氷河に詳しいレンジャー達が影で航行中のクルーズ船に乗り
降りして対応してくれていた事を、最後の船長のレポートで知り感激しました。
5日目はロシア色の残る最後の寄港地ケチカンでした。やはり南に帰って来ただけあって気温は 15 度以上
になり快適でした。丁度日本から来たホーランドアメリカのクルーズ船も停泊していて、かなり賑やかな雰
囲気でした。ここでもフィヨルドめぐり、トーテム・
バイト公園めぐり、ランバージャックショー等観光す
るところは多々ありました。クルーズ船の寄港地はど
こにいっても貴金属店の多いのには驚かされました。
午後6時にはバンクーバーに向かって出航。いよいよ
後1日半のクルーズ最後の航海となりました。乗船客
はカジノやスパ、シアターのミュージカルを楽しむ人、
まだ行けていないレストランやバーをめぐる人、自分
が写っている写真を探して買う人、免税店でのショッ
ピングする人など、最後を大いに楽しまれている様子
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でした。
7日目の早朝7時過ぎにバンクーバーに無事到着しホッとしましたが、一週間の旅では消化出来ない事が沢
山あり心残りではありました。最後に全員が下船するのですが、何しろ 2300 人の乗客ですから、下船する
にも順番待ちがあり、9時過ぎにようやく降りる事ができ、素晴らしいアラスカクルーズの旅が終わりしま
した。 (記:大西眞雄役員)
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