ベルンの旧市街


今回ご紹介するユネスコ世界遺産は、1983 年に登録された スイスの首都ベルンの旧市街です。この地域は 1191年にツ ェーリンゲン公ベルヒトルト 5 世が、アーレ川に囲まれた小 高い丘という地形を生かして砦を築いたことに始まり、13 世 紀には自由都市となりました。15~16 世紀頃には、ヨーロッ パ最長ともいわれるアーケードや、凝った彫像が美しい水 飲み場、荘厳な大聖堂などが造られ、ヨーロッパ屈指の美 しい都市となっていきました。町が拡張した 18 世紀に大規 模に修復された旧市街は、中世の雰囲気を今に伝える歴 史的な町並みであることに加えて、スイスの首都としての都 市機能を兼ね備えている点も合わせて、世界遺産として高く評価されています。