健康講座「前立腺がんと頻尿」斎藤薫先生

去る7月15日(木)51名の会員・会友が参加し、リッチモンドのJTBの会場を借りて行われました。講座のテーマは「前立腺がんと頻尿」ということで、会員の多くにとっては年齢的に避けて通れないテーマであります。講演は、Part 1とPart 2と別れており、Part 1の「前立腺がんの診断と治療法」からスタートしました。

Part 1では、前立腺の機能から始まり、前立腺がんの診断法(特に最近では触診よりもPSA値の検査が一般的)や超音波検査を行い、確定のために針生検(バイオプシー)を行う。癌組織が検出されると、病期診断を行って進行程度を判断する。病期分類にはABCD分類が引用され、AからB、C、Dの順に進行していることを表わす。診断された各病期に最適な治療法を選択する。治療法には、内分泌療法、手術、放射線療法などがある。

Part 2では、頻尿の一般的な定義として1日に10回以上排尿する様な場合をいうそうです。通常は1日5~6回の排尿で済むとのこと。頻尿の対処としては先ず尿の性状を確認する必要がある。基礎疾患が有る場合は、鑑別診断が必要となります。1日に3000ml以上の尿量がある場合もまた別途診断の必要があります。尿量が少なくても起こる頻尿は、神経性頻尿・過活動性膀胱の場合が多い。「過活動膀胱」の治療には、膀胱の訓練や薬剤の使用による方法がある。




                   講師 斎藤薫先生