健康講座「体のしくみと健康 一生活習慣病と漢方薬」Dr. Wu Xiaoqi

4月21日(木) 11 時から日系文化センターで桜楓会健康講座、Dr. Wu(呉) Xiaogi(少埼)による「体のしくみと健康 一生活習慣病と漢方薬」が開かれました。先ず、桑原会長が Dr. Wuを紹介。先生は 1982年中国北京首都医科大学を卒業、同大学の付属病院で毛沢東主席と周恩来首相の主治医であった名医の薫陶の下で臨床経験を積んでから来日、富山医科薬科大学を卒業後、日本の製薬会社で漢方薬由来の健康食品とスキンケァー製品の研究・開発に 8 年間従事され、2000年に来加。現在、日本漢方博士・中国 漢方医師として各種病気の診断・治療に従事されると共に、 健康に関する相談にも応じておられます。 そのあと次のような先生の講演がありました。

人間の老化は即ち細胞の老化、人間の寿命は即ち細胞の寿命であり、その細胞(76 兆個ある)は実は毎日少しずつコ ピーされながら生まれ変わっている。代替わりコピーの回数 にも限りがあるし、完全にコピーされないで変な細胞が出来たりする。(ガン細胞など) 体内で発生するフリー・ラディカ ル(活性酸素)がその悪さをするので、活性酸素の発生をな るべく抑え(タバコ、ストレス、動物性油脂や白糖の摂り過ぎ、アルコールの飲みすぎなど不可)、抗酸化力を高めることが 大切。(ビタミン、ポリフェノール、ミネラルが良い。野菜や果 物に多い。ストレスを避け、適度な運動をする。) 

更に舌、爪、脈、などを診る漢方的診断をなどをスライドを多 用して達者な日本語で判りやすく説明してくださいました。 健康の元はバランスの良い食事、充分な睡眠、適度な運動、そしてリラックス の四要素であり、植物にも良い栄養・ミネラルが少なくなっているだけでな く、化学物質が増えている。また、食品の製造や調理にも手 をかけすぎている。なるべく自然な素朴な食物が良いことを強調されました。 

お弁当の食事を摂りながらも先生は熱心に質問に答えられ、その講演内容と熱意に参加者一同感銘を受けました。