文化講座「オーガニックと環境保護~私たちの食が地球を守る」石川まりこさん

8月9日(火)11時から日系文化センターで、石川まりこさんによる、文化講座「オーガニックと環境保護~私たちの食が地球を守る」が催されました。 有機農業支援会の広報・普及活動を担当しておられるだけに、聞く者を惹き付けずにはおかない説得力があり、色々考 えさせられる講演会となりました。 

有機野菜と一般野菜との比較では、一般野菜がいかに多量の化学肥料で水ぶくれ状態になり大味で栄養分が少なく抵抗力も失われているか、またコストダウン目的で一種類大量生産をする結果、連作障害でやせ細る土地を農薬漬けで保持し、人手節約・効率化のために農薬を多用し、作物の見映えの為に防腐剤などを使い、その結果現地で働く農民に奇形児が頻発し人権問題にもなっている事実が指摘されました。

地球の水分は地球自体とそれを取り巻く大気の中を増えもせず減りもせず常に一定量が循環している、その循環を化学肥料で汚すことはそれだけ地球全体を汚染していることだとの指摘もありました。

有機野菜が抱える唯一の短所・・値段が高いことに対処するには、皆が少しずつでも有機野菜を買い需要を増やし生産コストを下げ、地産地消を進めて輸送コストを下げることが鍵だと説かれます。全て有機野菜とはゆかぬまでもせめて食事の 10%を有機栽培の穀類・野菜に切り替えることが大きな力になり、コスト低減・環境保全に資するとのお話でした。 

“What you eat is what you are."この言葉を噛みしめるいい機会でした。 

講演の後、タマ・オーガニック・ライフの杉山さんが野菜市を開いてくださり、早速みな思い思い有機野菜を買い込みました。(参加者22名)