講演会「南蛮風俗文化」松本守隆先生

8月12日(木) 午前 11 時から日系文化センターで、UBC の松本守隆先生の“南蛮風俗文化”の講演会が開かれました。 先生が今年、種子島、ポルトガルを訪問されたとき撮られた豊富な写真を見ながら、南蛮文化と称される、主としてポルトガ ルの足跡を追いました。 

種子島の方は、1543年ポルトガル人が中国のジャンクに乗り、 初めて種子島に来て、鉄砲がもたらされたこと、翌年から1700 トン級の帆船で、マカオやゴアから貿易に来日、船にはキリス ト教のジェスイット、商人、奴隷(主としてアフリカ人)が乗っていたこと、またパン、カステラ、ボーロ、テンプラ、金平 糖など数十の言葉が、現在日本で日常語として使われているほ ど、いろいろな分野の文化を日本人が積極的に取り入れたことなど、興味深いお話でした。 

ポルトガルの方は、主として古都コインブラの建築、絵画、音楽、タイルなどのお話、南蛮屏風(ビヨンボ)に描かれた絵の説明などがありました。

 昼食はコインブラのファドを聞きながらとり、デザートにポルトガル渡来の菓子に由来する、松本夫人明子さんお手製のカス テラ、米ボーロ(ポルトガルで日常食べられている)を頂きま した。女性の方から、次回もう一度続きをと希望が出されるぐ らい楽しい講演会でした。(受講者 42名)