新緑

今年は春がゆっくりやって来た様だが屋外で絵を描いているとやはり自然は確実に移り変わって行く事が感じられる。


イオナ海岸広域公園:
フレイザー 河口には上流から来る材木を流して置く広い地域がある。国際空港のあるシーアイランドの北側は野生鳥類生物の保護をすると同時に空港の邪魔にならぬ様自然保護公園が指定されている。イオナ島は下水処理池があり公共地域公園の一部になっている。この辺りは鳥研究家(Birders)達が立ち寄る人気公園でもある。サリッシュ海に臨むこのイオナ島は、現在は人工的に造られた土手道でシーアイランドに繋がっている。僕の絵にした遠浅の砂浜からは西方の岬からジェッティ(材木作業用の構造物)が延々とU B C、ショーナシー・カントリーゴルフ場の対岸まで続くのが見渡せる。砂浜の丸太の陰の草叢には折からキルディアが巣に卵を育てていた。(5月17日)  

ノースバンクーバーのクリーブランド・ダムとキャピラノ湖:
バンクーバー一帯の給水を担当するダム湖は水を91m落下させキャピラノ・キャニオンとなってバラード入江に流れ込む名勝地帯となっている。生憎この日は寒い重たい曇り日であった為、湖水面の色が全天空自然光のお陰で変化に富み綺麗に見えた。しかしツインライオンの美しいピークは完全に雲に隠れていた。ダムの土手で一群のアーティストが勢揃いして湖岸を各々のイーゼルに向かって写生した。屋外写生(”En Plein Air Painting”)は通常ランチを含めて4時間以内位に一気に描き上げるのを目標とするのであるが、時間不足の時は自宅仕上げとなる。(5月24日)

ノースバンクーバーのケイツパーク:
セカンドナローの橋からドラートンハイウエイで市の東南端、インデアンアームスに曲がる角に大きな公園がある。昔から原住民が呼ぶ「風に向かう場所」である。ケイツと言う名前はノースバンクーバー市に長く栄えているケイツ・タグボート社から取られたそうだ。 (5月31日)


この様に5月は様々の緑葉花木が咲き揃い楽しくなって来ています。水彩画で写真には無いムードを感じて頂ければ良いと願っています。