写生で行くバンクーバー、スティーブストンの夏

6月のバンクーバーは鮮やかな新緑を楽しむ事が出来た。市内のトラウトレイクで写生をしていた我々のグループ「Men In Hats」はテレビの夜のニュースにまでに成った。よっぽど皆んな楽しそうに集まって15人各々が絵を描いていたのであろう。この近隣の紹介者が「これほど大勢のアーティストは、そのものが一つの景観」であると満足げに言う。


スティーブストンの夏は、カナダデイ(7月1日)に例年行われるサーモンフェスティバル、スティースブストン寺院のお盆法要・盆踊り、ブリタニア・シップヤードを中心とした地域で展開される恒例のグランプリレースの写生大会・展覧会、その後にはマリーンフェスティバルなどの行事が続き町はツーリストと共に大いに湧く。フレイザー河のこの地域は良いムードを持っている。CBCの調査結果ではBC 州で最も住み易い町として州市民にトップに選ばれたほどだ。リッチモンド市域には、河岸の埠頭、農場、歴史的な初期開拓農家を利用した歴史博物館が作られ多くの市民が訪れる場所になっている。

上はスティーブストンハイウエイとUSと繋ぐHwy99インターチェンジ近くの〝リッチモンドカントリー農場・ワイナリー”で、周辺にミニ汽車のレールや駅舎やサローンやジェイル、銀行などが並ぶ映画セットの様な町、その裏側に回るとワインセラーがあり樽が格好良く積み上がっている。赤いケシの花畑に誘われランチはワイナリーのパティオで。
更に、スティーブストンから東に河川に沿ってNo.5 ロードまで続くダイクロードにはシェイディ島(Steveston Island)がスティーブストンの多くの埠頭や町の関連産業地に添い長く水路(Steveston Channel)を風高波などから保護している。史跡 ロンドンランディング埠頭のある同島東端は1955年に岩堤が連邦政府によって造られている。
シェイディ島のフレイザー本流側には僕の絵にある様な木杭のL型のジェッティ(突堤)が幾つか間隔を置いてシェイディー島の西端のジェッティの方向に見られる。これらは上流からの流木を囲み込む機能の様だ。右の水彩画中左手遠くにウエザムアイランドの西端に位置するアレクセン・ナショナル自然生態系保護地を眺望する。水彩画は史跡開拓農場ロンドン農家の河浜で干潮時の光による色の変化を表現した。