秋のバス旅行(ブッチャードガーデン)

去る9月12日に毎年恒例となりました「秋のバス旅行」へ行って参りました。 今年のバス旅行は、少し趣向を変えてフェリーに乗っての日帰りバンクーバー島「ブッチャードガーデン」観光バスツアーでした。当初、桜楓会の会員の方々も、バンクーバーへ移住なされた最初の頃はブッチャードガーデンは有名な観光スポットですから、当然誰もが何度か訪れたことはあるけれども、移住生活も20年30年となると、もうブッチャードガーデンへ久しく行かれてなくて、皆さんにとって懐かしい観光スポットかな?と思い企画いたしました。 が、やはり少し遠いのと、そのために利用する観光バスのチャーターの件、有名な観光スポットであるブッチャードガーデンの少々高い入園料、それに加えてブッチャードガーデン内でのアフタヌーンティー付きという少々高価なバス旅行になってしまいました。そのためか残念ながらご参加頂いた人数は14名と少し小規模なツアーとなりましたが、そのぶん和気藹々とした出発となりました。  お天気も少々心配しておりましたが、前日にはヴィクトリア方面の天気予報が晴れ時々曇りと上々の予報が出て、心配も晴れて良い気分で出発出来ました。 バスは、ダウンタウンを出発後、途中リッチモンドの集合場所で数名をピックアップして、一路ツワッセンのフェリーターミナルへ。ここで少し変則的なパターンとなり、一旦バスを乗り捨てて、フットパッセンジャーとしてフェリーに乗船。 というのも近頃の法律で、チャーターバスの運転手さんの拘束時間に制限が出来たそうで、スケジュールを完了するには、一人の運転手さんでは拘束時間をオーバーしてしまうので、バンクーバー側の運転手さんとヴィクトリア側の運転手さんを別々にする必要がありました。そのぶん参加なされた方々の多くが、車でフェリーに乗船したことは何度もあるけど、歩いてフェリーに乗船したのは初めてと、珍しい体験を楽しんでおられる方もおられました。 フェリーのデッキから鏡のような海と綺麗な島並みを眺めていると、あっという間にヴィクトリア側に到着して、フェリーターミナルで待機していたチャーターバスに乗り込んで、約30分でブッチャードガーデンに到着。ガーデン内でのアフタヌーンティーの予約時間までの約1時間強、のんびりと庭園内を散策しました。 季節的に夏のバラのシーズンも終わりに近付き、ダリアも終わりかな、どんな花が残ってるのだろうか、と心配してましたが、ブッチャードガーデンに到着した途端、それが危惧であったことが判明。庭園敷地内は、もうため息が出るほど美しい花々で溢れていました。そこかしこに豪華で大きなフラワーバスケットが掛かり、花壇には色とりどりの花が、それも素人には思いもつかないような素晴らしい色の組み合わせで植えられており、またあの有名なサンケン・ガーデンは絵葉書どおりの美しさでした。 そうこうしていると、アフタヌーンティーの予約時間になり、園内のレストランへ向かうと、残念ながら私達のアフタヌーンティーは本館のほうではなく、新しくできたカフェテリアの一隅を仕切ってテーブルを作ってありました。 それでもきちんと白いテーブルクロスが掛けられていて、内容はグラスに入ったイングリッシュトライフル(カスタードやスポンジ、フルーツを器の中で層状に重ねたデザート)と、三段重ねのアフタヌーンティーのお皿には食べきれないほどのサンドイッチやスコーン、スィーツが載っていました。お茶はオレンジペコかコーヒーが選べました。また食べきれない人のために持ち帰り用の箱も用意してありました。それでも完食される方もいて、桜楓会の方々の健康な胃袋に感心いたしました。 食事のあとはギフトショップでお買い物も堪能して、後ろ髪を引かれながらバスに乗り込み、次の目的地のハニーファームへと向かいました。 そこは文字通りの自家製オーガニックのハチミツ専門店で、近くにある花畑ごとの違った種類のハチミツや、ラベンダーやクローバーなど花の種類別のハチミツや、はてはウイスキーの樽に入れて作ったウイスキーの香りのあるハチミツなど、テイスティングしてみるとどれも欲しくなる美味しさでした。 その後、バスはアップルサイダー醸造所へ行き、リンゴ園の向こうに入江が見える素晴らしい景色を眺めながら、3種類のアップルサイダーのテイスティングを楽しみました。アップルサイダーとはリンゴ酒のことで、一口にアップルサイダーと言っても、それぞれに違った味わいで、興味深いし美味しいしで、のんびりとした良い時間を過ごしました。 すべての行程が終わり、行きと同じようにフェリーに乗って帰路に着きました。只、行きと違って帰りはブッチャードガーデンやハニーファーム、さらにアップルサイダー醸造所での買い物も持っての帰り道だったので、バスからフェリーへの乗り換えの時などに荷物を抱えて少々お疲れになられた方もいらっしゃったので、その点は反省点として来年のバス旅行の企画に反映させていこうと思っております。 最後に、今回もすべての手配と、バスの中で食べるおやつ袋まで用意してくれたARA TRAVELの荒木氏に、心から感謝いたします。