歩こう会 新渡戸稲造紀念庭園の花菖蒲園

 去る6月27日(木曜日)、桜楓会の定例行事である「歩こう会」で、久々にUBC内の新渡戸稲造紀念庭園を訪れた。参加者は21名。たくさんの皆さんにお集まり頂く中、新渡戸庭園の杉山管理所長に貴重な時間を頂き、庭園の隅々までおよそ1時間にわたって案内して頂いた。既に何度か案内をして頂く機会があったが、また新たな発見があったり庭園造営の歴史など、興味深いお話も聞くことができた。

 新渡戸庭園の特徴の一つにきれいで豊かな苔の存在があるが、この苔の手入れも非常に繊細で大変な作業のようである。杉山所長によれば庭園内の苔は50種類に及ぶとか。確かに種類の異なるたくさんの苔が存在することは現認できるが、50種類にも及ぶとは驚きであった。中には特定の大きな樹木の根の付近にしか生えない苔もあるとの事で、種類が極めて多いことが伺えた。
 また桜楓会の会員である橋本潤一さん・あつみさんご夫妻が寄贈された椿も紹介された。この椿は九州・五島列島原産のもので、大変貴重な椿とのこと。きれいに花が咲くころに、また訪れてみたいものである。
 菖蒲の池には早い時期に花をつける白い菖蒲が10株ほど咲いていた。この日からあと10日もすれば、今度は紫の菖蒲が咲くだろうとのお話であった。当日はあいにくの小雨模様の天気であったが、そんな中で愛でる菖蒲の花はとてもいい風情を醸し出していた。前回訪れた時に、茎を食べてしまうリスが菖蒲の大敵だと所長がおっしゃっていたのを思い出したが、今年はその大敵を克服したように、豊かで立派な株が成長していた。この菖蒲は明治神宮から株分けされたもので、大変貴重な株であるとのお話であった。
 21名の皆さんで散策した新渡戸庭園はどんな季節に行ってもその季節にふさわしい佇まいがあり、飽きさせることが無い。これからも杉山所長にいろいろと季節ごとの情報を頂いて皆さんにご紹介したいと考えている。
https://photos.app.goo.gl/VMwx6PRHqh46F61w9
(記:久保克己、担当:吉武真理、写真:ビクター山崎さん)