健康講座「隣組Advance Care Planning人生会議ワークショップ」に出席して

肌寒い9月15日(日)の朝、上記の題名にあるワークショップに参加した。桜楓会の会員が7人集まった。この日の会の内容について、隣組のTech to Go (https://ttg.tonarigumi.ca/home) プロジェクト担当者の田村禎史(タムラ・タダフミ)さんと杉浦楓暁(スギウラ・ホアキ)さんからの明快な説明があった。また、Advance Care Planningでは色々な資料を頂いた。これは日本語の簡略版で、英語の入っている箇所には日本語の翻訳がついている。

隣組では過去に終活に関するワークショップに最低二度は出席した経験があるが、今回は医療ケアや遺言書作成などよりも、シニアが残りの人生をどう生きるかに焦点が当てられていた。それゆえ私にとっては非常に重要なワークショップとなった。
隣組の有馬正子さんと柿沼久美さんがリーダーになって、NPOJAICが開発したLet’s Talk Cardというカードでゲームをして自分の信念、価値観、希望を自問する機会もあって、このゲームはとても効果的だったと思う。五枚のカードのうち、一枚ずつカードを捨てたり拾ったりしながら、最後に残った三枚が自分の最も欲する事項というわけだ。私は最初に与えられた五枚のカードのうち二枚を最後まで持っていた。その二枚とは「自分の生活リズムや生活習慣を維持する」と「良い人生だと思える」で、拾ったカードは「いつお迎えが来ても良いように身辺整理をする」だった。身辺整理を五年計画で始めたのは十年くらい前のことで、これは何とかしなくては、とちょっと切迫感を感じた瞬間だった。同じテーブルに座っていた方々の様々な信念、価値観、希望を聞けたのも参考になった。
このセッションを通して質問も応答も自由で、「質疑応答」などという堅苦しい雰囲気は全くなく、皆が和気藹々と意見を交換したりして楽しい会だった。こういう会が再び開かれたなら、オススメです。終わって外に出たら、朝来た時の曇天ではなく、太陽が燦々と輝く良い秋日和になっていました。
(記:パーカー敬子さん)
資料: https://drive.google.com/drive/folders/1jtmIJ6gwWUGEaCNUJ2N-gp2aqRhtxGu9?usp=drive_link
https://www.npojaic.org/
カードの内容: Let’s Talk Cardから抜粋
・自分の生活リズムや生活習慣を維持する ・私のことをよくわかってくれる人がいる
・自分らしくいられる ・自分がどう生きたいかを語る
・自分が納得した医療・ケアを受ける ・自分の身体のことがわかる
・家族に負担や迷惑をかけたくない ・心を許せる友人がいる
・普通の日々を過ごせる ・家族や大切な人と一緒に過ごす
・お金の心配がない ・自分がひとりではないと感じる
・よい人生だと思える ・自分の話を聴いてくれる人がいる
・信頼できる専門職がいる ・望む場所で暮らす
・不安や心配を話すことができる ・大切な人に思いを伝える
・いつお迎えが来てもいいように身辺整理する ・私と私の大切な人達を支えてくれる人がいる
(記:キャッツ幸子)