秋の足音

リッチモンド市はフレイザー河デルタを流れる3本の流れにより形成されている。
例年春秋二度Middle Arm Fraser の河口のTera Nova公園に行く。冷たい風が強く吹き、雲が走る日は、川の色も茶褐色の波浪で覆われ、カナダギースも列をなして空を舞う。
秋の始まりである。 


十月になり早朝No.2 Road を南に下りフレイザー河岸を歩く。ロンドン農場近くの浜に立つと朝霧が残り僅かな朝日がオレンジ色に東の空にかかっていた。
絵を描き始めた頃雨が降り出し、画面の下塗りの色が流れ始めて消えて行った。慌てて帰宅し記憶の新鮮な内に急遽水彩画を救った。
常に異なる印象を与えてくれるこの辺りの風景である。