11月、12月の水彩画
スタンレーパークの紅葉は素晴らしい。雨天続く11月初旬のある日天気予報が「早朝晴れ後雨」と出たので懸命に紅葉の最後を見逃さぬ様にと駆けつけた。色取り取りのカナダ西海岸の華やかな紅葉風景である。
12月は我が家の誕生日ラッシュである。筆者、妻、孫二人と忙しい季節である。
真珠湾攻撃の起こった7日は、世界中が記憶する重要な日であるが、この日にペルー・リマに居住していた両親の下に我が妻は誕生。その日の内にドイツ大使館と日本大使館の職員とその家族は全員孤立状態にされた。以後一ヶ月ほど掛かってアメリカの交換船で大陸に辿り着き、汽車でニューオリンズまで移動し、ここから再び交換船でブラジル等に寄港し、大西洋を横切りケープタウンで日本の船に乗り換えインド洋を経て長旅の上帰国したそうだ。
数年前に四国の宇和島に旅をした。誕生記念日に近い12月8日に「天赦園」と言う伊達家の7代目藩主が隠居のために作った庭園を訪れた事がある。その庭園で見かけた素晴らしい橋を懸命に写生した。大阪の野田の白玉藤を輸入し大きな池に藤の太鼓橋を築いた。白玉藤の蔓が両岸から登り藤棚上部で咲く(「上り藤」)と言う構想は見事だ。残念ながら我々は12月8日にこの庭園に行ったのだから、4月に咲く真っ白な小粒の白玉藤の太鼓橋とその水面上の円弧を描く映像は想像せざるを得ない。
園名は、伊達政宗が隠居後詠んだ「馬上に少年過ぎ、世は平にして白髭多し、残躯は天の赦す所、楽しまずして是を如何せん」に由来している。
天赦園は愛媛県宇和島市内に在る旧藩主伊達家の建造した竹、藤、花菖蒲で知られる名園。
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