講師:医学博士 佐々木健人氏
7月7日(月)桜楓会健康講座がZoom形式にて開催され、会員22名、非会員2名が聴講しました。講師には慶應病院の外科医師で現在UBCにて研究に従事している医学博士・佐々木健人氏をお迎えし、大腸疾患を主題に、虫垂炎、ポリープ、癌など頻度の高い疾患の解説、手術の方法や術後の合併症などについて、手術の動画も交え、1時間半にわたってお話を伺いました。聴講者からの質疑応答も活発で、大腸癌や人工肛門を経験したという方もおられ、参加者の関心の高さがうかがえました。大腸癌は日本人、特に中高年層において最も罹患率の高い癌の一つであり、初期段階では自覚症状がないため、定期的に検査を受けることが重要とのことです。
また近年は腹腔鏡手術や、ロボット支援手術が普及しており、開腹手術に比べて患者の負担が少ないため、今後もこれらの術式が広く採用されていくと考えられています。現役医師による日本語での講演は、カナダにおいては極めて貴重であり、今後も機会があればこのような講座を引き続き開催していきたいと思います。
プログラム
1.急性腹症とは 2.腹膜刺激症状
3.良性疾患 4.手術
5.悪性疾患 6.合併症
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