ハリウッド映画四方山話 (投稿者:渡嘉敷治夫さん)

2025年10月3日公開のハリウッド映画『The Smashing Machine』。
主演は、いまや“ハリウッドで最も稼ぐ男”と称されるドウェイン・ジョンソン。
物語は「霊長類最強」と呼ばれた総合格闘家マーク・ケアの、栄光と転落、そして再生を描いた実話ドラマです。
撮影現場で初めてドウェイン・ジョンソンに会い、握手を交わした瞬間、胸が熱くなりました。
私は25年前から彼の大ファン。
身長196センチ、体重111キロ──実際に目の前に立つと、私のような体格でも見上げるほどの圧倒的な存在感でした。
彼は驚くほどフレンドリーで、休憩中には「日本の餃子の王将が大好きなんだ」と笑顔で語ってくれました。
初めて食べたときはあまりの美味しさに思わずテーブルを叩いた、という逸話まで披露してくれました。
そんなドウェインに対し、私が演じたのは――彼のキャリアを容赦なく断ち切る冷酷な日本人興行主。
落ちぶれた格闘家に契約打ち切りを突きつける、非情な男です。
ドウェイン「契約を打ち切られるのですか?」
私「このお金で終わりだ」
彼が金を数えて驚く。「え、これだけ?」
私「それだけだよ」
ドウェイン「お願いだから試合を続けさせてくれないか」
私は横の役員に向かって冷笑しながら言う。
「こいつ、バカなんじゃないのか? まだ試合するつもりでいるぜ」