教養講座「ヘタで何が悪い?! 抽象画と子供の絵」

11月14日(金)桜楓会の教養講座「ヘタで何が悪い⁈抽象画と子どもの絵」が開かれました。
講師は役員の丸尾が務めました。会員と会友を合わせて16名の方にご参加いただきました。


プログラム   紹介した主な作品やアーティストなど ※ネット、YouTube等で閲覧や視聴が可

権威と大衆    モネ「印象 日の出」

具象画と抽象画  

カンディンスキー「コンポジション」  モンドリアン「コンポジション」「ブロードウェイ・ブギウギ」ジョアン・ミロ  エミリー・カー  東郷青児  古田織部(織部焼)  
フランク・ロイド・ライト(建築家)  ル・コルビュジエ(建築家)「ロンシャンの礼拝堂」

抽象画と音楽

ヴィヴァルディ「四季」より「秋」第2楽章  ショパンピアノソナタ第2番「葬送行進曲付き」より終楽章 パウル・クレー「リズミカルな森のらくだ」「ポリフォニー」「赤のフーガ」「階段の上の子ども」「格闘の場面」 谷川俊太郎 詩集「クレーの絵本」  三善晃 合唱曲「クレーの絵本」 アンリ・マティス「ジャズ」 

抽象画と子どもの絵 

クレー「太鼓奏者」   仙厓義梵(せんがいぎぼん)「犬」「龍と虎」「□△〇」   谷内六郎 週刊新潮の表紙絵 シャガール「空を飛ぶ馬」「私の村」  ルオー「ヴェロニカ」  ピカソ 皿絵   先史時代の洞窟壁画 テレジン強制収容所の子どもの絵と詩


抽象画と迫害

クレー「リストからの抹消」「黄金の魚」「R荘」「飢えた少女」「死と炎」  画家ヒトラーの絵画


不安と創造

エルンスト・キルヒナー  エミール・ノルデ  映画「カリガリ博士」


参加者の感想
教養講座、見事でした。
流れる小川の水に自然と身を任せる木の葉のように心地よい時間でした。
私は具象画、抽象画の両方とも好きですが、描くとしたら圧倒的に抽象画が好きです。
単なる教養を高める講座ではなく、お話の一つ一つが遠くの場所、時間を超えて心が「旅」を
しました。
講座が終わっても、丸一日心地良い旅の余韻が残り、作品の背景の話が時間と距離を超えた
リモートビューイングの旅を続けています。
この講座自体が絵画に負けない「一つの作品」として、心の琴線に触れて今も響いています。
こんなに感動出来るなんて、私の感性もまだまだいけるなと嬉しかったです。
こんな時間を大変な準備をして挙行していただき、ありがとうございました。次回も待っていますよ。(会員)


あれだけの話をするためには、話の内容・展開を決めるだけでも大変だと思いますし、それに沿う情報・材料を集めるのがさらに大変だと思います。
丸尾さんは、もともと引き出しがたくさんあるとは存じますが、それにしても情報の宝庫でした。
しかも、話題の点と点がつながって線になり、線がつながって面になり、という感じで進んでいくストーリー展開に大変引き寄せられました。
「もしかして今回が最後かも」とのことでしたが、個人的には是非続けて頂きたいと思います。(会友)
(記: 丸尾豪司)