桜楓会の元会長である桑原誠也さんが、このたび在バンクーバー日本国総領事から在外公館長表彰を受けることになりました。我々の大先輩であり、桜楓会を領導してくださった桑原誠也さんがこの表彰を受けることは、我々にとっても大変嬉しいことであり、名誉なことであります。
在外公館長表彰とは、日本と諸外国・地域との相互理解及び友好親善の促進に寄与した個人・団体に対して、各国・地域に駐在する日本大使・総領事が授与する顕彰です。表彰状の授与に際して過去の総領事がされた挨拶によれば、在外公館長表彰とは、
「世界中にある大使館、(総)領事館は、その国に日本の文化を広く紹介し、良好な関係を築く役割を担っています。しかし、もっとも重要なことは、その国に在留しておられる方々が、いろいろな形で活躍されて交流が深まっていることです。そんな中、特に大きな貢献をされた方に、日本政府としてお礼をする、そんな意味合いがあります。」ということであります。今回の表彰は在バンクーバー日本国総領事館のホームページでも次のように紹介されています。
https://www.vancouver.ca.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00092.html
これまで幾たびか述べてきましたが、桜楓会は今から35年前の1985年に、当時のグレーターバンクーバー移住者の会から“退職移住者グループ”が分かれて設立された団体です。桜を国花とする国から楓を国花とする国にやってきて、余生を楽しく安全に、そして有意義に過ごそうという趣旨から、会の名称を桜楓会としました。現在は190名近くの会員数を誇りますが、35年前の発足当初、会は20家族程度でスタートしたそうです。
桑原誠也さんは1991年バンクーバーに来られ、その後桜楓会に参加。以後、1998年から2008年に山下前会長にバトンタッチするまでの11年間、10代目の会長として貢献され、桜楓会を充実した楽しい団体に育て上げてくれました。そしてその間、桜楓会のみならず多くの日系コミュニティとも親しく交流し、加えてライオンズクラブの会員としても活動されてきました。その穏やかで親しみのこもった風貌とお人柄から、桑原誠也さんを知らない人はいない、と言っても過言ではないほどの著名人でもあります。
毎年隣組主催のクリスマス会にはサンタクロースの衣装で現われて子供たちに絶大な人気を博したり、現在ではスティーブストン仏教会に参加されて仏の教えを英語で学ぶという難行に取り組んでおられます。
89歳にして元気いっぱい、我々を含めた多くの仲間とよくお付き合い下さり、その旺盛な食欲と痛飲ぶりは今年90歳を迎える卒寿の仙人とはとても思えない、素晴らしくお元気な先輩であります。これからも我が桜楓会に活力を吹き込んで頂きたいし、様々な経験と知見を分けて頂きたいと願っています。
今回の桑原誠也さんへの在外公館長表彰を心からお祝いします。
(桜楓会会長 久保克己)
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