「もし私が神だったら青春を人生の終わりに置いただろう。」 この言葉にどんなことをお感じになりますか。 これは芥川龍之介が心酔したことでも知られる詩人で作家、アナトール・フランスの「青春」についての格言です。
「青春時代が夢なんてあとからしみじみ思うもの」
「青春時代の真ん中は道に迷っているばかり」
「青春時代の真ん中は胸にとげさすことばかり」(「青春時代」森田光一とトップギャラン ‘76)
こちらはいかがですか。ほろ苦くもなつかしい青春時代に思いを馳せる方がいらっしゃることでしょう。
いずれにしても「青春」という言葉を聞いて、二度と戻らぬ過ぎ去った日々を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、本当に青春は過ぎ去ってしまったのでしょうか。
こんな一節をもった詩があります。
「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき人は初めて老いる。」 _________」以下がその抜粋です。
_______________________________________
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
バラの面差し、赤い唇、しなやかな手足ではなく、たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは臆病さを避ける勇気であり、安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには二十歳の青年よりも六十歳の老年に青春がある。
年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき人は初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心がしぼむ。
六十歳であろうと十六歳であろうと、人の胸には、驚異に惹かれる心、幼子のような未知への探求心、 人生への興味の歓喜がある。
霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ悲嘆の氷に閉ざされるとき、二十歳であろうと人は老いる。 頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は青春にして人生を終える。
サムエル・ウルマン「青春」より
_______________________________________
0コメント