機関車・ラグビー大好き男 パシフィック2‐3‐1 オネゲル2024.06.26 04:49日本では、6月末から夏の「全国高校野球大会」地方予選の火ぶたが切って落とされます。気温がすでに30度を超えている地域も多く、8月末の甲子園球場における日本一決定まで、暑い熱い戦いが続いていきます。夏の全国高校野球選手権は100年を優に超える大会ですが、近年の地球温暖化による気温上...
日本初演は塀の中 武士道と第九 「第九」初演200年③2024.05.25 14:00ベートーヴェンの「第九」初演は1824年5月のことですので、今月でちょうど200年経ったことになります。場所はウィーンでした。 では日本初演はというと、それからほぼ1世紀のちの1918年6月。場所は徳島県でした。日本におけるベートーヴェンの大作のプレミアが、文化の中心の東京でなか...
おそるべき17歳 モーツァルト メンデルスゾーン ビゼー2024.05.25 14:0014の時は二度とない。そういう言葉を残した人物がいます。徳川家康の息子の一人、徳川頼宣(よりのぶ)です。大阪冬の陣で侍として初陣を飾った彼は、翌年5月の夏の陣では、先陣(先駆け)を希望しました。しかし、まだ14歳という若さを理由に家臣たちに願いを却下されてしまいます。悔しさのあま...
ストーカー殺人事件 幻想交響曲 カルメン ベルリオーズ ビゼー2024.04.25 18:514月は「エープリルフール」で始まりました。それに対して4月の最後は「ワルプルギスの夜」で閉じられることをご存じでしょうか。ワルプルギスの夜とは4月30日の夜を指します。この夜から翌日にかけて、魔女たちが集会(サバト)を行い、魑魅魍魎(ちみもうりょう)が騒ぎ回るという言い伝えがあり...
クリムトと第九 「第九」初演200年②2024.03.26 05:30フナに始まりフナに終わる宮崎駿監督のアニメ映画「君たちはどう生きるか」が、アカデミー賞を取りました。八十路に入り、なお衰えぬその創作意欲にはただ感服するのみです。ところで、映画には音楽が付きものですが、宮崎アニメには「風の谷のナウシカ」から「君たちはどう生きるか」まで一貫して曲を...
書いたのはベートーヴェンではなく・・・ 田園交響曲 ヴォーン・ウィリアムズ2024.03.25 20:48もうすぐ4月。いよいよ本格的な観光シーズンの到来ですね。「観光」という言葉は「光を観る」と書きますが、この「光」とは、歴史や文化や生活や風景など、その土地の「良いもの」を指すと言われています。それゆえ、観光名所には常に人を呼び寄せる力があります。ところが、世の中には、その逆の「が...
思わず歌詞を付けたくなりました 木星 フィンランディア ホルスト シベリウス2024.02.25 22:581月は行く。2月は逃げる。3月は去る。この語呂合わせのとおり、もうすぐ3月です。今年の元日に起こった能登半島大地震も発生からもうすぐ2か月になります。あらためて、犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の皆様の生活が、1日も早く元に戻ることを願うばかりです。思えば29...
実は兄弟がいたんです 威風堂々 ジムノペディ エルガー サティ2024.01.26 05:54明けましておめでとうございます。この巻頭言も私が担当して4年目に入りました。今年もよろしくお願いいたします。昨年の暮れも押し詰まった12月末、ビートルズの「レット・イット・ビー」がネットニュースの記事になっていました。この名曲には、なんとシェークスピアの「ハムレット」が関わってい...
トットちゃんと第九2023.12.25 22:41いよいよ年の瀬ですね。今年も年末の風物詩、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」とヘンデルのオラトリオ「メサイア」が世界各所で上演・演奏されてきたことでしょう。日本ではこれに加えて、ベートーヴェンの第九が定番メニューとなっています。 近年は...
二流は盗む では一流は?アベマリア グノー2023.12.25 22:23一時は厳しく規制されていた外国人の入国が全面的に解禁された昨今、日本を訪れる外国人観光客が激増しているそうで、コロナ禍が過去のものになったことを実感します。しかし、良いことばかりではないようで、歴史的な遺物や遺跡などに心ない落書きが見つかる件数もまた増えているようです。そういった...
さよならだけが人生だ アヴェ・ヴェルム・コルプス モーツァルト2023.11.26 03:14もうすぐ12月ですね。35年という短い生涯を駆け抜けたモーツァルトの命日である12月5日が近づいてきました。今回は、彼にフォーカスしてみたいと思います。
画家にして船乗り アルフレッド・ウォリス(2)2023.10.25 13:578月に「画家にして船乗り」のアルフレッド・ウォリスについて書きましたが、力不足のため、尻切れトンボのような文章になってしまいました。その後、あの続きが気になるという感想を寄せてくださる方もいましたので、今回、それに少し追加してみたいと思います。1.セラピーとしての創作 ...