バンクーバーは高緯度の街ですが、暗闇とロマンを求めてさらに緯度の高い北欧へ旅した時の歌が、一首目です。今では感性の豊かさも体力も衰えましたが、景勝地を訪れたり、スキーやキャンピングなどその地でしか体験のできなかった思い出が、旅行詠として写真と共に蘇ります。 キリストの時代から葡萄はテーブルグレープだけでなく、パティオに日陰を作りワインを醸すなど多様に役立ってきましたが、我が家の葡萄は食用と日除けのみで、それを詠んだのが二首目です。ワイン用の葡萄には日照率や気温のために北限があり、北緯49度では糖度が足りず土壌も適していないので、ナイアガラ地方とBC州内陸部の一部を除いてワイン用葡萄の栽培には不向きです。 ここBC州では酒税法により個人のパーソナル・コンサンプション(個人消費)に限ってワインの醸造が認められており、私は職業柄ワインに興味を持ってかれこれ50年近くカリフォルニア産の葡萄を使ってワイン造りを趣味としておりますが、年齢を考えるとこの趣味もそろそろ止める潮時かなと思う昨今です。“Good food Good wine Good friends” の言葉が気にかかり、これからも私にとって大切なものであることに変わりはありませんが、できたら若者たちに “Pass on the knowledge” (自分の知識を伝える) をしたい気持ちです。
0コメント