8月4日に外務省は令和4年度(2022年度)外務大臣表彰の受賞者を発表しました。バンクーバーからは3名の方々が表彰され、我らが桜楓会会員であり、楽しい仲間である長井明さんも選ばれました。
バンクーバー・シンフォニー・オーケストラ(VSO) のコンサートマスターを35年も務められたこと、バンクーバーの日本人コミュニティーに長年ボランティア奉仕をされてきたことなどが高く評価された結果です。
我々の親しい友人がこのような素晴らしい表彰を受けることは、大きな喜びであり誇りであります。一筋の道を50年も邁進して来られた長井明さんだからこそ、到達しえた栄誉だろうと思います。
長井明さん、おめでとうございます!是非、この喜びを共にしたいと思います。
長井明さんは北海道・旭川のご出身で、東京藝術大学卒業後にフルブライト奨学金を得て渡米。インディアナ大学の大学院を修了し、J・ギンゴールド氏や江藤俊哉氏、鷲見三郎氏などに師事して、数々のコンクールに上位入賞してこられました。
1976年からバンクーバー・シンフォニー・オーケストラのコンサートマスターに就任され、現在では終身名誉コンサートマスターとしてバンクーバーを中心にご活躍のかたわら、日本国内でも幅広い音楽活動をされています。
ここで、コンサートマスターについて
コンサートマスターとはオーケストラにとってなくてはならないリーダー的存在です。指揮者の意図する演奏を作り上げるために、団員を一つにまとめ上げていく大切なお仕事であり、楽団の仲間以上にリーダーとして目に見えない練習や努力を必要とします。そのように大変なコンサートマスターというお仕事を、長井明さんは35年間も続けてこられました。
長井明さんはVSOに関連するこうしたお仕事を続けながら、桜楓会の行事にもたいへん積極的にかかわってくださいました。古くからの会員の皆さんはよく覚えていらっしゃると思いますが、新年会の時など奥様のせりさんとお二人で、よく我々のすぐ目の前でたくさんの曲を演奏してくださいました。今思えば、このように贅沢な空間を我々は楽しませて頂いたわけです。
また最近では文芸作品の朗読とバイオリンの演奏という初めての試みにも、企画からイベント終了まで、積極的に中心的役割を担ってくださいました。
加えて、桜楓会ゴルフ大会では、会場の予約や実施の調整など地道で大変なお仕事をいつも快く引き受けてくださり、担当役員たちと一緒に汗を流してくださいました。音楽の世界はもちろんのこと、われらが桜楓会にとっても長井明さんは無くてはならない存在なのです。
最後に長井明さんから頂いたコメントをご紹介します。
桜楓会メンバーになって以来いろいろお世話になってきました。新年会でせりと演奏したバイオリン二重奏、近年のゴルフ大会の準備や、去る5月15日に行われた桜楓会主催の「朗読とバイオリンの会」には多くの会員が来てくださいました。
今回の受賞ですが、推薦されるなんて夢にも思っていませんでした。
VSO のコンサートマスターを35年務めた事、バンクーバーの日本人コミュニティーに長年ボランティア奉仕した事・・・・が理由だそうです。
与えられた仕事を精一杯全力投球してきただけで、なにも特別な事などしてこなかった50年間だった、と 云うのが私の正直な気持ちです。 多くの方々からの応援で支えられてきたことへ、改めて謹んで感謝したい気持ちでいっぱいです。 謙虚に受け止めて、先がそんなに長いとは思いませんが健康には充分配慮して、後進の指導に精進し続けながら、日本人のコミュニティーにボランティア奉仕を続けられれば幸いと思っております。
多くの方々から頂いたご協力、支援、応援がなかったら今日の私は存在していなかったと信じています。
もう少し頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。
長井明
長井明さん、改めて、外務大臣表彰受賞、おめでとうございます!
(記:久保克己)
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