VSO終身名誉コンサートマスター・長井明さんへ外務大臣表彰伝達

2023.03.25 19:11

桜楓会会員である長井明さんが令和4（2022）年度外務大臣表彰を授与されたことは昨年の当ニュースレター8月号でご紹介いたしましたが、その伝達式が2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸で行われました。私（会長・久保克己）も桜楓会を代表してこの栄誉ある式典に参加させて頂きました。
長井さんは、バンクーバー交響楽団（VSO）コンサートマスターを35年間務め、2005年には終身名誉コンサートマスターの称号を受けておられます。そしてカナダと日本を中心に活躍され、バンクーバー日系コミュニティでのチャリティー演奏や東日本大震災復興支援のためのチャリティーコンサートも継続しつつ、後進の育成にも力を注ぎ、音楽を通じた日加交流の増進、在留邦人や日系社会への支援に大きく貢献されています。その功績が認められて、今回の受賞となりました。
　丸山浩平総領事からは、これまでも多くの壁があったでしょうが、それらを乗り越えてここまで来られたご苦労や献身に敬意を表します、と心温まる祝辞があり、長井さんからは、コンサートマスターとしていつもステージで大事にしてきたのは「ひとつの心」であり、全ての演奏家を一つにするというコンサートマスターとしてのミッションをいつも心掛けていたこと、そして健康に十分留意しつつ、残された日々を更に精進に励み過ごしたいとの力強いご挨拶がありました。
　30名に及ぶ列席者の中、祝典は和やかに執り行われ、その後の歓談にも花が咲きました。素晴らしいひと時でした。ちなみに、長井さんは4月15日に行われるVMO 20周年記念のコンサートでも、コンサートマスターを務められます。長井さんの活躍はまだまだ続きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（記：久保克己）
（文中の一部は、日加トゥデイ2023年3月14日配信版も参考にさせていただき、写真は斉藤光一氏からご提供いただいています。）