セーヌ川を下る旅 (4)

ルーアンの町ではモネーが何度も絵に描いたルーアン寺院を見物した。大聖堂であるから中のあちこちの隅で様々なグループが礼拝か集会をしている。立ち並ぶ石像や窓のステンドグラスはどこの大聖堂にも劣らない。ルーアンには少女時代に私の“英雄”だったジャンヌ•ダルクが異端者として火刑に処せられた場所があるのだが、ツアーを暫し離れている間に見損なったのは残念だった。心残りなことをした。


ルーアンの大聖堂(モネーの絵二作と写真

パリに戻って来て見物したのは有名なガルニエオペラ座で、ガルニエ宮殿とも呼ばれるだけあってベルサイユなみの豪勢な造りである。オペラ上演がバスティーユオペラに移った今は主にバレーの劇場になっている。どこを見ても金の浮き彫りと大理石の柱、そしてシャンデリアが燦燦と輝き、天井には絵が描かれている。所々に鏡が奥行きを深めている。この劇場には立派な図書館がある。世界中の劇場の中でも図書館が備えつけられているのはここが唯一だそうだ。





オペラガルニエの天井にマルク•シャガールの絵を見つけた。


ガルニエ劇場の廊下



ガルニエ劇場内の図書館



アール•ヌーボーのレストランでランチ


この日の旅は瀟酒なレストランのランチで終わった。内装はアール・ヌーボーのステンドグラスで、いわゆる重要文化財なのでこの内装を変えることは許されないという。素敵なレストランだ。これでは食事もことさら美味しくなる。