セーヌ川を下る旅 (最終回)2024.10.26 03:13ここまで美術の話が多かったが、音楽も十分に楽しんだ。ピアニストの息子ジョン•キムラ•パーカーがミネソタ交響楽団の夏季音楽祭を担当している関係で巡航中の演奏を頼まれていた。彼はその日に見聞きした物事に関する曲を中心に解説つきで演奏した。例えば、ジベルニーのモネーの庭園を見た日にはド...
セーヌ川を下る旅 (5)2024.09.25 15:41クルーズ後の一日我々はサン•スルピス教会(マスネーのオペラ「マノン」に登場する教会)の前を通ってドラクロワ美術館に行った。こぢんまりした庭と小さな美術館。今までに見たことのある絵画もあれば、見たことのない作品もある。中でも「聖母の教育」という絵に惹かれた。母親のアンがマリアに本を...
セーヌ川を下る旅 (4)2024.08.25 07:23ルーアンの町ではモネーが何度も絵に描いたルーアン寺院を見物した。大聖堂であるから中のあちこちの隅で様々なグループが礼拝か集会をしている。立ち並ぶ石像や窓のステンドグラスはどこの大聖堂にも劣らない。ルーアンには少女時代に私の“英雄”だったジャンヌ•ダルクが異端者として火刑に処せられ...
セーヌ川を下る旅 (3)2024.07.26 02:50次は、バイユーという街で11世紀の「タペストリー」(と呼ばれているが実は刺繍)を見物。1066年のノルマン公のイギリス征服の話が58のシーンとなって、幅50センチ、長さは何と70メートルの麻布に施された刺繍である。それが所々で曲がるガラス張りの壁に掲げてあって見事である。千年も昔...
セーヌ川を下る旅 (2)2024.06.25 08:16待望のジベルニーではモネーの家と庭を見物。広い庭にはチューリップ、つつじ、勿忘草、その他あまたの花が咲き乱れている。睡蓮の浮いた池に掛かる緑の橋は彼の絵で有名。モネーの家も驚きだった。一ブロック近くある長い家で、家の中には数々の部屋が。そして幾つもの部屋に所狭しと飾ってあるのは浮...
セーヌ川を下る旅(1) 6回シリーズ2024.05.25 14:00私の海外旅行といえば、イギリスに四度、ドイツに三度、イタリアに二度、スペイン/ポルトガル、ギリシャ/トルコ、及びイスラエルに各一度、フランスにはリヨン近くの田舎に息子の友人の結婚式に招かれて一度行ったきり。フランスにはご縁がないと諦めていた。ところが今回ミネソタ交響楽団主催のセー...