危うきに近寄らず ― 毒性をもつ植物

日本でどこにでも生えているドクダミは、名に反して毒草ではありませんが、野草の中には毒性をもつものは珍しくありません。君子危うきに近寄らず、馴染みのない植物には不用意に触ったり、口に入れたりしないのが賢明です。

Indian Hellebore 水辺や湿地帯に群生する多年草。葉や花など全てにアルカロイド系の毒が含まれ、特に根の部分の毒性が強く、わずかな分量でも口にすると意識不明となり死に至ることもあるそうです。
Foxglove ジギタリスの名で知られています。ヨーロッパから移入された外来種で、背が高く華やかな姿は一際目立ちます。個体全てが有毒で、心臓の機能に影響するため、強心剤の原料として使われていたこともありました。
Cow-Parsnip この数年話題になっている外来種のGiant Hogweedとよく似ている北米の原生種で、Giant Hogweedよりも小型です。茎の表面の樹液に触れると皮膚の炎症を起こすことがあります。ただし先住民は茎の皮を剥いて芯の部分を食用にしていたそうです。
Red Elderberry 房状の赤い実をつける灌木。茎、葉、樹皮などには青酸が含まれていて有毒ですが、赤い実は食用になります、ただし種を取り除き、必ず加熱しなくてはならないそうです。
Western Bog Laurel 湿地帯に自生し、ピンク色の可愛らしい花をつける小型の潅木。葉の部分は人間にも動物にも有毒で、さらに花の蜜にも毒が含まれているそうです。

Indian Hellebore flower, Wedgemount Lake

Indian Hellebore, Helm Creek Trail

Foxglove, Pacific Spirit Park

Cow-Parsnip, Elk Mountain

Cow-Parsnip, Garibaldi Lake

Red Elderberry, Pacific Spirit Park

Western Bog Laurel, Pacific Spirit Park