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教養講座「カナダの温泉堀り よもやま話」

 2月28日(水)の午後、日系センターでマイク佐藤さんによる「カナダの温泉堀り よもやま話」講演会が催されました。桜楓会恒例の教養講座の一環で、およそ40名の参加者が集う中、桜楓会会員でもあるマイク佐藤さんのユーモアあふれるお話に会場はしばし笑いの渦に包まれました。
マイクさんは日本で大学を終えた後、世界各地の放浪の旅に出た末に、25歳の時にトロントで毛皮のビジネスを始めて成功。しかし“カナダに日本式の温泉を造る”という夢に突き動かされて、カナダの温泉の85%が集中するBC州のバンクーバーへ移動。そこでまずは監督官庁に働きかけて、日本式の温泉開発に取り組むことになるのですが、そこにはとてつもなく大きな、高い壁が立ちはだかっていました。
まずはカナダには日本のような「温泉法」がなく、安全性や快適性を考えて自然の湯溜まりに少しでも人工の手を加えると、「プール法」の適用がなされてしまいます。その結果、お湯の温度は38℃以下、塩素消毒の必要があり、循環式の水槽と水着の着用が求められるというふうに、日本の温泉とはまるで違ったものになってしまうのです。泉かけ流しで入る日本式の露天風呂を目指すマイクさんの、監督官庁との折衝は苦闘の連続でした。
しかしその努力の甲斐あって、数年前にBC州北部のミーガークリークで、初めて「プール法の適用外」の温泉が認められました。しっかりしたコンクリート製の湯舟を造り、脱衣のための施設などを併設した人工の施設でしたが、水着着用なしの、日本のものに近い風情の温泉が初めてカナダにできた瞬間でした。これを皮切りに、マイクさんはいろいろなところに温泉を造営するべく、奮闘中です。最近では、こうした温泉を活用しながら、日本式の温泉旅館を造ってカナダに住む温泉ファンに楽しんでもらいたいと願う若い人たちが出てきています。この日の講演会ではそうした若者たちも熱心にマイクさんの話に聞き入っていました。
ふだんはなかなか聞けないような「カナダの温泉」という特異な世界の話で、加えて山の中の現場が多いという特殊性から、冒険物語のような話も飛び出してきて、実に楽しい、ワクワクするような2時間でした。
桜楓会会員のなかには、特殊な経験や技量をお持ちの方がきっとたくさんいらっしゃることと思います。そうした会員の方を探し出して、またこのようなお話の聞ける機会を作ろうと思っています。 

秋のバス旅行

9月18日の月曜日、 桜楓会の秋のバス旅行が実施されました。まずアボッツフォードのアップルバーン・ファームに向かい、 恒例行事になったりんご摘みを行いました。 昼食はフジヤのおにぎり弁当をファーム内のテントの中やバスの中にそれぞれ分かれて席を取り、美味しくいただくことができました。さらにバスの中では旅行会社の準備してくれたおやつも配られました。
一段落したところで、次のオーガニックのブルーベリーワインを醸造しているリップルワイナリーに向かいました。 綺麗に整備された庭園と、カナダでは珍しい錦鯉の池があるワイナリーのお洒落な暖房の効いた休憩室でブルーベリーワインの説明を聞ながらテイスティングを楽しみました。   ここから帰路になり、途中のメープルリッジにある四世代続く漁師一家が経営するブルース カントリーマーケットに向かいました。自社船の刺し網漁で獲ったサーモンの直売所にて、スモークサーモン、缶詰、サーモンジャーキーなどをお手頃価額で買うことができました。店自慢のサーモンチャウダーを味わっている人もいました。最後に、やはりメイプルリッジにあるゴールデンイヤーズ・チーズ クラフターズに向かいました。 そこは二人の姉妹が始めたお店で、様々なチーズや珍しいアイデア商品がたくさん揃っており、ここでも皆さん買い物を楽しんでおられました。
今年もお天気が不安定ではありましたが、さほど濡れることもなく、秋の味覚買い出しの旅が無事に終わり、最後にバスの車窓から綺麗な虹を眺めながら、帰路に着くことが出来ました。